| ■みっちホーム | |
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| 2.その日は突然きた! | |
「いざというときのために、日ごろから不動産めぐりをしておきなさい。」 これが結婚当初からの義母の口癖。僕は小学生から高校卒業まで一度の転居の経験もなく、逆に閉鎖的な土地柄に嫌気が差した時期もあり、「いやになったいつでも引越しが出来る賃貸で十分」というのが当初の僕の考えでした。当時作成した人生計画表なるものにも45歳くらいで中古マンションでも購入するかな、と記載がある程度。特に関心はありませんでした。 しかし、人の考えは齢を重ねていけば自然と変化していくもの。結婚し、子供が出来れば自然と地域とのかかわりがどんどん深くなってきます。住んでいる町にもだんだんと愛着が湧いてきて、このあたりで住めたらいいなあと次第に思うようになってきました。僕も嫁さんもやはり一戸建てがいいなあと夢を語るものの、一戸建ての価格を知って愕然!なんでこんなに高いの〜!家建ててる人ってすごい人たちで、芦屋や御影の巨大な家の持ち主はとんでもない金持ちなんだと改めて現実を知りました。(T_T) とはいうもの、相場は知っておかねば話にならぬという義母のアドバイスに従い、中古の住宅を見て回りました。仁川あたりの高台で何件か物件を見ましたが、高齢になって坂を登るのがしんどくなったので都心のマンションに移ったのが売却の理由で多かったですね。ということはいま無理をして買ってもいずれ歳を取れば住みにくくなることは明白なので、坂道の多い高台の家は却下。嫁さんと義母には「なんで買わないのぉ〜」と攻められましたけど。 次に見たのは都心の中古マンション。古いのから新しいのまでいくつか見させてもらいました。気持ちは中古マンションに傾いていきましたが、神戸の灘や西宮は震災後の工場の跡地などに雨後のたけのこのごとくマンションが乱立していることもあり、無理して中古を買うよりも新築マンションでもいいんじゃないのと思えるくらいの値段のチラシがたくさんポストに入るようになり、それなら「新築マンションでもいいかな」と思うようにもなりました。 が、結局何を決めるわけでもなく、のらりくらりとしているうちに新年を迎えてしまいます。元旦ということもあり、今後の人生計画を考えスケジュールを適当にひいてみたところ、自分の中では家の優先度はやはり低くまあ、40歳過ぎてからでいいかな?(^^)と国会議員もびっくりの先送りをして適当に済ませてしまいました。 買う気も曖昧なのにあれこれ物件を紹介してくれた不動産会社の営業マンたちには本当に迷惑だっただろうけど、この経験があとで大きく生きることになりました。義母のいうようにラッキーチャンスは本当に突然やってくるんです。 |
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2004年の3月。私の両親が「おまえのアパートの近くに中古マンションを買おうかと思っている」とびっくり発言!まあ、歳だし、子供と孫の近くに住みたいと思うのは当然か。たまたま住んでいるアパートの横の中古マンションが売りに出ていたので両親と共に見に行く事になりました。 案内されたのは5階。目の前には別のマンションが”ででーん”とそびえ眺望は良くない。住人は駅前の再開発地区にあたらしく一戸建てを買ったので近々引っ越すとか。僕と母と嫁は天井の低さと間取りの悪さ、展望の悪さを指摘して没。うちのオヤジだけはなぜか乗り気。(笑)結局、家族会議の結果、もう2階ほど上に空きがでたら、買おうということに。せっかくなので別の物件も紹介してほしいと依頼し山手幹線沿いの中古マンションを見る。ここは北は六甲山、南は海が見え、眺望抜群。駅も阪急御影駅が近くてよかったのだが、玄関からリビングまで段差がはげしいため高齢者にはややきついとの判断が下り、これも没。 「直感で駄目だと思ったら絶対にだめ」というのが僕の母の買い物に対するポリシーらしい。ま、たしかにそうだよな。そんなわけで今回は見送り。不動産会社には要望を伝え、同様の物件が出れば連絡をもらうようにお願いをしました。 思い起こせば、あのとき物件が見つかって契約をしていたら、今回家を建てることはなかったはず。「いい方向に最後はなる」というのが我が家の家訓。母の口癖のこの言葉は今回も現実のものとなったのです。 |
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そんなある日の土曜日。新聞広告に味気ないチラシが一枚入っていました。手にとってみると市有地の分譲の案内のチラシです。いつもは不動産広告をちらりと見るだけの私ですが、このときに限って嫁さんに「おーい、こんなんあるぞー。いかにも金のない役所的なチラシ〜!」と伝えたのです。いま思えばなんで伝えたのかなと不思議。嫁はさっそく申し込むと意気込みます。どうせ当たるわけないやろーと諭したのですが、嫁さんも「どうせあたらないんだから申し込んでみようよ。当たったらかんがえよっ」といつもの御気楽気分。はいはい、どーぞご自由に♪ 選考は抽選。もう完全に運任せである。名前と住所を書いて、希望の分譲地の番号を複数書くだけのシンプルなものだ。値段もきまっており、入札式ではない。まさに運だけ(笑)嫁と土地の図をみながら考えた。現地で土地すら見ていないが、もともと当たるわけないと思っているのだから、そんな心配すら出てこない。数秒で候補を3つ決めて申し込み用紙に記入し投函をしました。いちおう僕の名前で。 僕はその後、申し込んだことすら忘れ、いつもの多忙な日々に戻りました。 |
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ある日、嫁に「インターネット住宅って知ってる?」と唐突に聞かれました。はあ?家中にLANの配線を最初から装備した家のこと?? 実はSXLが発売している住宅の名称で正式名はSumai21。人件費のかかる住宅営業のコストを削減するために、あらかじめ、3タイプほどの標準モデルを用意し、その色やオプションを変更するやりとりはメールで行うというもの。ソフトウェアでいうところの標準パッケージというヤツで、いちからフルスクラッチしていくのではなく、カスタマイズを極力抑え、工数を削減し、期間を短縮化するという考え方とまったく同じである。1500万円くらいで家が建つということで、嫁はさっそく申し込み。 ![]() 画像はSXLさんのサイトより借用してます。 申し込み書の内容を横で見ていると当たってもいない土地の住所がしっかり書いてある。なんでそんなことすんねん。相手も迷惑とちゃうか?と非難したが、本人は「ええやん」とまたまたお気楽モード。すっかり呆れてしまい、「邸宅の名前はおまえの名前にしといてくれ」と依頼。数日後、A3の用紙にカラーで印刷されたプラン図が届きました。 家の間取りはいいかなとおもったのですが、関西は狭小地が多いのにこの寸法で本当に大丈夫なのかなとちと不安。ドアやフローリングの床はややチープさが感じられる、いかにも合板でございます!という印象。見栄っ張りの僕としては「ちょっとなあ」と思いつつも、実際余裕のあるローンを組むとしたら現実的かなとホームページをしげしげと眺めていました。 |
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当時の僕は職場で同僚と新しい部署を立ち上げるための企画書作成に残業の毎日。以前申し込んだ土地の抽選のこともすっかりわすれていました。6月のある日の夜。20時ごろ、そろそろ事務所を出ようかと携帯をみると山のような着信履歴が。自宅からだ。なにか急を知らせる電話にちがいないと慌ててリダイヤルしてみる。嫁さんが出た。「ごめんごめん、気が付かなかった。何?」 嫁はなんか興奮した様子で「それがね、当たったみたいなの」 よく聞き取れなかった僕には「当たった」というところしか聞こえなかった。「え?当たった?宝くじ?」と真剣に聞き返してしまう(爆)「土地が当たったみたいなの」と再度言われてようやく以前抽選に申し込んだことを思い出した。なんということだ。とにかく家でゆっくり話聞くよと電話を切り、さっそく帰宅しました。 届いた紙を見てみると「当選」と赤いハンコが押してあります。うむむ。間違いはなさそうだ。しかし嫁さんはまだ信じていない様子。これは補欠という意味ではないかと。なんといっても当選と書いてあった土地の番号は僕達が第一希望として挙げていた場所だったから。近畿宝くじではじめて200円の壁をクリアし、2000円があたったこともあり、くじ運は向上してきたなとは思っていたのですが。それにしてもこんな簡単に当るってことはよっぽど人気無しってことじゃないんだろうかとも不安になりました。 しかし当たったというものの、実は土地すらまだ見ていない状態でした(汗)嫁がさっそく朝5時くらいに雨のなか車を走らせて見に行ってくれました。土地はやや傾斜しているものの、間口も広く形も悪くないとのこと。静かな住宅地でいいと思うというのが嫁の判断です。土地の値段も市場価格で購入するよりははるかに安い。しかし安いといってもね、結構な値段なんだけどね。これ。どーするよ・・・。 |
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さっそく職場ですでに家を建てている先輩や上司に相談すると「そんなことはめったにないはず、買ったほうがいい。」「ローン組むなら早くても問題ない。」とアドバイスを受けました。たしかにそーだなと思いつつもまずは役所の説明を聞いてから決めようと決意。 平日に有休休暇を取得して、市役所の不動産部門に行くと今回の抽選結果が入り口の横に紙に張り出されていました。どれどれと当選のハガキをみながら、自分の番号を探してみます。あったあった。そこに倍率が書いてあります。118倍。 えっ?118倍? 驚きを隠せないまま、部屋に案内されると職員が「おっ!一番ラッキーな人が来ましたよ」と担当者に紹介してくれました。地に足がついていないというのはこのことを言うのでしょうね。ひととおりの説明を聞き、1ヵ月後までに買うか、やめるかの決断をしてほしいと言われました。 帰宅後、お茶を飲みながら家族会議。最初の第一声はふたりとも「どーしようね〜」(爆) 正直なところ、僕は「買わない」と決めかけていたのです。だって、ローン組まなきゃならないし、これはあきらかに負債ですよ。しかしこの当選倍率を聞いて、眼で実際に確かめて「これは二度と当たらないだろう」とも思いました。 「もうこれは買いなさいというお導きかも」と仏間で育った子らしく素直に(?)に都合よく解釈することにしました。嫁さんもすっかりその気になっています。 さっそく、僕と嫁のこれまでの銀行の貯金、財形貯蓄、とりあえず貯めていた住宅財形の額を計算し、頭金の額を算出。銀行のホームページにあるローンシミュレーションで月々の支払い額を想定し、土地と建物のおおよその想定額を決めました。 こんな感じで我が家の家造りは抽選という神様のいたづら(気まぐれ?)からスタートしたのです。 |
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